早いもので今年度も残りわずかとなりました。 最近の学校では、6年生を送る会や交通指導の方々へのお礼の会など、この一年を振り返り、お世話になった方々へ「感謝」を伝える行事が多く開かれている時期ですね。
こうした節目に、これまでの道のりを振り返り、「ありがとう」と言葉にするお子さんたちの姿。それを見つめながら、私自身も一人の支援者として、この一年でお子さんたちが積み上げてきた「目に見えない成長」に改めて思いを馳せています。
今日は、そんな節目の時期だからこそ、私が日頃から大切にしている「勉強がわかる成功体験」と「自信」の向き合い方について、いま感じていることをお伝えさせてください。

「できる」の先にある、本当の自信について
「勉強がわかるようになった成功体験を積み重ねることが、自信につながる」
私自身、この方向性はとても大切だと信じています。 ただ、日々子どもたちと向き合う中で、その「成功体験」をより確かな自信に変えるためには、少しだけ意識しておきたい視点があると改めて感じています。
点数が取れた、正解した、という「結果」はとても分かりやすい喜びです。でも、もし結果だけに価値を置いてしまうと、思うようにいかなかった時に「自分には価値がない」と自信を折ってしまうリスクもはらんでいます。
だからこそ私は、この年度末に、結果の向こう側にある「変化」を一緒に喜びたいと思っています。

「以前はここで手が止まっていたけれど、今は自力で一行書けるようになったね」

「わからないことを、言葉にして質問してくれるようになったね」
そんな、一年前の本人と比較した小さな一歩こそが、失敗を恐れずに挑み続ける「しなやかな心」を育てると信じているからです。
勉強での「できた!」という実感を積み上げるには、その下に「そのままの自分でも大丈夫だ」という安心感の土台が欠かせません。
「成績に関わらず、自分の努力を見てくれている人がいる」 「ここは、間違えてもいい場所なんだ」
そう思える安心感があって初めて、勉強での成功体験がお子さんの経験となり、本当の自信として積み重なっていきます。
ほっこり学舎として、共に歩みたいこと
感謝を伝えるこの時期、私は単に解き方を教えるだけでなく、「この一年でこんなことができるようになったね」という対話を大切にしたいと考えています。
- 宿題を嫌がることがあっても、疲れて眠くて行きたくないときも教室に来続けたこと。
- 試行錯誤して、消しゴムの跡がたくさん残ったノート。

こうした数値には表れない、けれど確実にお子さんの中に芽生えている「変化」を、保護者の皆様と一緒に見つけ、認めていきたい。それが、今の私の願いです。
最後に
今の学年も、あと少しで締めくくりです。
もし今日、お子さんが学習に取り組んでいたら、内容の正誤よりも、この一年での「以前との違い」を、感謝を伝えるような温かな眼差しで見つめてみてもいいかもしれませんね。
「前よりも、粘り強く考えるようになったね」 「自分から机に向かう姿、素敵だと思うよ」
そんな、一番身近な支援者である私たちの些細な気付きが、お子さんにとっては自分の成長を実感する何よりの裏付けになります。
お子さんの「わかる喜び」を、一生続く「自分を信じる力」へ。
新しい季節に向けて、これからも保護者の皆様と共に、一歩ずつ歩ませていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。



